JSlash'EMのメモ 杖リスト・判別表

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杖リスト。ほとんどNetHackに準じますが、いくつか新規アイテムがあります。また、「怪物は使用しない」様に設定されていた杖のうち、仕様が変更されて容赦なくこちらに振ってくるようになったものもあります。各杖の説明に書くのでご参考に。
 また、全ての杖は重量が7となっています。あまり大量に持ち歩くと意外に重たくなります。また、面倒だからと言ってむき出しで持ち歩いておくと、宝箱の罠やバグ系の電撃攻撃に反応して爆発し、思わぬ「魔力ダメージ」を受ける事があります。即死もありうるので注意が必要です。
 基本的に祝呪による効果の違いはありませんが、呪われた杖を振ると二割程の確率で杖が爆発する場合があります。床に文字を書く場合は問題ありませんが、使用するなら念のため確認しておいた方が良いでしょう。武器と違い手に貼りつくわけではないので、敵が安全に振ったからと言って無闇に振ってはいけません。

杖判別表


 一応書いておくと、ほとんどのアイテムは発見した際は正体がつかめておらず、見た目だけが分かっている状態です。この「見た目」と「アイテムの正体」は毎回ランダムな組み合わせなので、プレイヤーが何らかの状態で「判別」するか、”識別の巻物”や店舗の特別サービスなどで「識別」しなければなりません。
 杖の場合、まず「床に文字を書き(E→ー→xxxなど)」、続けて「杖で床に文字を書き加える(E→書き加えるかどうかに”y”→杖指定→xxxなど)」というやり方でほとんどの杖を判別できます。さらにひと手間加える事で全ての杖を判別できるので、巻物等の識別手段は序盤は他に回す方が良いでしょう。中盤以降、常備しておくべき大事な杖は「残り使用回数」が生死を分ける場合もありますので、それらのものを選んで識別すればいいです。その頃にはかなり不要な杖が出てくるはずですが、”変化の杖”を使う事で有用な杖に変化させる事も出来ますので、出来る限り放置せず、ベースキャンプに集めた方が後半が楽になります。

 下の表は自作の「杖のリスト兼判別の行程表」です。例によって価格(店から買い取る価格)は魅力などの影響を受けるため、かなり違う場合もあります。
こういうのをエクセルで作って、判別できたものからセルの色を変えていくとプレイし易いです。また、不確定名も記入するとマインドフレアに記憶を吸われたり、記憶喪失の薬を投げられてもそこまで困りません。ちょっと面倒なんで下の画像のプレイ時は手を抜いてますが。

不確定名リストも別の所に書いといて、コピペすりゃいいんだよな…。それと、「第三段階目」は、最初から透明状態のアイテムがあればそれに振るのもいいです。透明化の杖:変換なし、無力化の杖:透明状態解除、瞬間移動の杖:アイテム移動て感じで。

リスト


灯りの杖 wand of light 価格100 最大チャージ15
 灯りをともす杖。「ルーモス」とか「マギウスの杖」の様に移動用の明かりではなく、唱えた地点の周囲を照らし続ける、固定型の照明。ノームの鉱山ではもちろんのこと、暗視能力の無い”人間”や”ドッペルゲンガー”が通路で闘う際や、長斧やテクニックと併用する場合の魔法といった、攻撃地点を指定する状況でも役立ちます。ただし、それらの場面が無いと分かっているなら持ち歩く必要はないでしょう。

穴掘りの杖 wand of digging 価格150 最大チャージ8
 壁や床、内側から巨大な敵の胃袋に穴をあける効果に加え、”岩”に属するものを砕く効果が追加。倉庫番や迷宮内に生成される大きな”岩”のほか、”石のゴーレム”、”ゾーン”、”土の精霊”、”石像のガーゴイル”のHPを半減させる事が出来る、らしい。まだ試した事無いです。
 もう一つ大事な効果として、1ターンで床に”Elbereth”を刻む事が出来ます。「硬い宝石」で刻んだ場合と同じようにやや薄れやすいですが、いざという時に大変頼りになります。使い道が多いので、出来れば複数本携帯しておきたい杖です。

啓蒙の杖 wand of enlightenment 価格150 最大チャージ15
 自らの耐性や特殊な能力、神に対する信仰心の度合いなどを確認できる杖。振ると同時にこの効果が発揮されるため、ペットや怪物に使う事は出来ません。この杖は特に他の使い道を持ちませんが、判別前の指輪や魔除けの効果を調べるのに有効な場合があります。装備前と装備語で、どの能力が増えているかを確認すればよいのです。とはいえ、ベースキャンプにしまっておけば十分でしょう。

炎の杖 wand of fire  価格175 最大チャージ8
 炎属性の光線を発射する杖。もちろん攻撃用ですが、威力は6d6とかなりばらつきが大きい為、あまりあてには出来ません。逆に敵に使われた際はかなり面倒です。アイテムが焦げるだけならまだよく、巻物は燃え尽きたり、薬瓶は沸騰して割れたりします。これを防ぐためには反射能力のあるアイテムを装備しておくか、燃えやすいアイテムは拾ったらすぐに袋に入れる癖をつけておかないといけません。
 最も有効な使い方は、床に”Elbereth”を焼き付けることです。1ターンで完了する上に、ほぼ字が消える心配がありません。常備しておくべき杖。倉庫番の最上階に安置してあるアイテムも、この力によって保護されています。

火球の杖 wand of fireball 価格300 最大チャージ8
Slash'EMで新たに追加された杖。”火の玉”の魔法と基本的に同じ効果ですが、杖の場合は着弾点に爆発が1度だけ起きます。Slash'EMでは”嵐の印”テクニックを使用しない場合の魔法はどれだけスキルが上がっても爆発が起きず、テクニックを併用すると複数回の爆発が起きる、という違いがあります。
 炎の杖と同じく威力はそこそこなのですが、敵に使われた場合は持ち物を確認し直した方が良いでしょう。また、幻影能力等で光線が外れたとしても、爆発には巻き込まれる可能性があるので炎の杖より厄介です。
 この杖も炎の杖と同じく床に文字を焼き付ける事が出来ます。その際、試しただけで”炎の杖”と”火球の杖”を見分ける事が出来るのは火力が違うからでしょうか。

雷の杖 wand of lightning 価格175 最大チャージ8
 電撃を発射する杖。ダメージは炎の杖と同じく6d6なので、敵の耐性や所持品に合わせて使い分ける必要があります。とはいえ、閃光で自分が盲目になってしまったり、相手が所持している指輪や杖が爆発する可能性もある為に使い勝手はあまり良くありません。この杖も文字を1ターンで焼きつけられるので、もっぱらそちらに使う事の方が多いかもしれません。また、これも同じく敵に使われる事を警戒しなければいけません。反射能力を常に用意するか、使わない杖と指輪は袋にしまうようにしましょう。

・怪物を造る杖 wand of create monster 価格200 最大チャージ15
 ランダムな種類の怪物を呼びだす杖。通常はひと振りにつき1体ですが、まれに大量の怪物が生成される場合があります。この杖はたまに敵が使用してくる為、運が悪いと予期せぬピンチに見舞われる場合があります。比較的チャージ数が多く、早く敵を始末しないと大量の敵に囲まれる危険があります。
 基本的に「罠」アイテムに近いですが、祭壇に捧げものをする際には大変便利です。その場合は念のため、床に”Elbereth”は刻んでおいた方が安心かもしれません。

・大群を造る杖 wand of create horde 価格300 最大チャージ19
 Slash'EMで追加された杖。怪物を造る杖と違い、常に大量の敵が生成される杖。なんと、自分が振った場合は6~12体、敵が振った場合は11~14体とのこと。ひどい。チャージがやたら多い事もあり大変危険なので、この杖を持っている敵は最優先で倒さなければなりません。
 捧げものに使う場合はかなりリスクが高いので、なるべくその時点の自分の強さを考えて浅い階で行った方がよいでしょう。うっかり召喚魔法をつかう怪物が生成されると、収集がつかなくなる場合があります。

願いの杖 wand of wishing 価格300 最大チャージ3
 レア杖。チャージの回数分、”願う”事が出来る杖。一度だけ充填する事が出来ます。この杖は”城”の宝箱に必ず1本生成されます。箱は最初から”Elbereth”で守られている為ゼラチンキューブの被害に遭う事もありません。"城”より上層にある”暗黒の海”にも”願い”を起こせる”魔法のランプ”が一つ確約されていますが、こちらは"願い"の発生が確実ではありません。一方、杖は一度の充填を含めれば最低でも4回(正確にはチャージ0からさらに振りまくっておまけの1回が追加されますが)”願い”を確実に行える為、かなり強力なアイテムです。
 杖を判別する過程で意図せず”願い”を発生させてしまった場合、まだ”充填の巻物”を見つけていないならそれを願うべきです。そうでない場合、攻撃力が極端に不足しているなら何らかの武器アーティファクトでしょうか。そちらが問題なければ、反射能力か魔法防御能力を持つアイテム。通常、防御も両立させるために対応する鱗鎧を願う事が多いでしょう。もしくは、有用な能力を持つ他職業のクエスアーティファクト。この場合、属性が自分と異なるアイテムだと手をすり抜けてしまうので気をつけましょう。

・矢の杖 wand of magic missile 価格150 最大チャージ8
 無属性の光線を発射する杖。魔法の方は最終的にとても強力になりますが、こちらはダメージが2d6で固定されています。反射を使って複数回当てたとしても、中盤以降はほとんど役に立たないでしょう。その分、敵に使われた際もやや安心感があります。最序盤に拾えれば役に立つでしょうが、惜しまずに使いきっても良いかもしれません。

減速の杖 wand of slow monster 価格150 最大チャージ8
 対象のスピードを遅くする杖。蟻系やこうもり、レオクロッタなど、序盤の敵の中でも攻撃回数が多かったり、足が速くて振り切れない敵に使うと効果があります。”Elbereth”を刻んでただ殴り合うという時にも、この杖があれば確実に被害を減らす事が出来ます。常備しておくほどのものではありませんが、序盤は助かる場面もあるでしょう。
 また、風の精霊に使うと、つむじ風の回転速度が無くなり無力化します。NetHackの時ほど強力な敵では無くなりましたが、覚えておいて損は無いでしょう。

加速の杖 wand of speed monster 価格150 最大チャージ8
 速度を上げる杖。自分やペットに振る事で、「早く行動する能力」を得る事が出来ます。永続的な効果のため、一度使ってしまえばベースキャンプ行きです。怪物が自らに使う事もあり、その場合若干早くなりますが、杖を振る可能性のある人型モンスターの多くはそこまで脅威となる早さを持たない場合が多い為、多くの場合そこまで危険ではありません。マインドフレアやリッチとなると話は別ですが… 

衝撃の杖 wand of striking 価格150 最大チャージ8
 無属性の衝撃波を出す杖。この衝撃波は物理的なものなので、対象のACの影響をもろに受けます。ダメージは2d12と矢の魔法よりかなり高いので、序盤は接敵される前に振って見るのも良いかもしれません。
 ”跳ね橋”を破壊する事が出来る為、”グルンドの要塞”や”城”を攻略する際に用意する物の候補に入ります。その他には、武器の持ちかえが面倒な場合に、つるはしがわりに”岩”や”彫像”を破壊するのに便利です。
どうやら、この杖で床に文字を描いた際の「抵抗した」とは、「strike」と「strikeストライキ」を掛けているって事らしい…

吹雪の杖 wand of cold 価格175 最大チャージ8
 氷属性の光線を発射する杖。ダメージとしては炎の杖と同じく6d6。属性に合わせて使い合わせればいいのですが、そもそも序盤を過ぎるとそこまで有効なダメージ源では無くなるでしょう。例によって、敵に使われると薬瓶が割れてしまう事があるのでその点には気をつけましょう。
 この杖の光線には水を凍らせる効果があるため、沼部屋を歩きやすくしたり、堀を渡る為に”跳ね橋”を壊したあと、足場を確保する為に堀を凍らせる、”メデューサフロア”のルート確保、アイテムを水中に落とした際にその地点を凍らせてから”つるはし”で掘り返す等、様々な場面で役に立ちます。袋の中に常に1本は持っておきたい品です。

眠りの杖 wand of sleep 価格175 最大チャージ8
 当たった敵を眠らせる光線を発射する杖。アンデッドやエルフなど、一部の敵には全く効果が無い上に、壁で反射した光線に当たると自分が眠ってしまう可能性もあるので注意が必要です。「敵を一時的に無力化する方法」は意外に少なく、貫通して複数の敵を眠らせるこの杖は思った以上に役に立ちます。クエストネメシスの中には眠り耐性が無い怪物もいますので、耐性が無い敵を把握しておく事はかなり有利になります。
 確率は低いですが敵が使ってくる事もある為、眠り耐性やMC値はなるべく早く獲得しておきたい。

・死の杖 wand of death 価格500 最大チャージ8
 割とレアな杖。当たると即死する危険な光線を放つ杖。レアとは言えかなり序盤でも怪物が所持する事がある為、出会い頭に即死という事故の危険は常にこのゲームに付きまといます。眠りの杖と同じく、悪魔やアンデッドなど、効かない敵には全く効きません。”イェンダーの魔法使い”用に1~2本は最後まで取っておいた方がよいでしょう。
 なお、反射能力か魔法防御能力のどちらかがあればこの光線は全く効果を発揮しなくなります。序盤で”願い”が発動した場合、どちらも無ければ早急に手に入れると安心です。

回復の杖 wand of healing 価格150 最大チャージ13
 Slash'EMで追加された、指定した方向にいる生き物の体力を僅かに回復させる杖。具体的には5d6なので、役に立つのは序盤かペット相手に使う場合でしょうか。敵が使う事もない為、中盤にもなればほとんど存在感が無い杖です。

超回復の杖 wand of extra healing 価格300 最大チャージ13
 Slash'EMで追加された、指定した方向にいる生き物の体力を少し回復させる杖。6d8と"回復の杖”より少し回復量が上がっていますが、やはり中盤にもなると力不足です。幻覚状態を治療する効果もあるので、ユニコーンの杖が無くてこの杖がある、という時には役に立つかもしれません。"回復の杖”もですが、見張りをペットに倒してもらいたい場合には助けになります。聴診器と併せて使うと無駄がないでしょう。

恐怖の杖 wand of fear 価格200 最大チャージ?
 Slash'EMで追加された、指定した方向にいる怪物を怯えさせる杖。”Elbereth”と違い、「書き損じ」が無い上に、直線状にいる少し離れた敵にも効果が出るので意外に強力です。盗賊は”バックスタブ”技能があるので、敵を怯えさせる手段を確保するのは大変有利です。逆に騎士は”属性値”が下がる為、序盤はそのまま追い打ちしてはいけません。特に敵と距離を置いて闘う職業と相性が良いでしょう。

透明化の杖 wand of make invisible 価格150 最大チャージ8
 振った先にある対象を永続的な透明状態にする杖。所持するモンスターはわりと率先して使う為、”透明視・可視”の能力は早めに確保しておきたいところです。プレイヤーが透明になると敵に付きまとわれにくく、相手の攻撃が当たりにくくなります。店に入れなくなりますが、”ミイラの包帯”を装備すれば解決しますので、やはり透明な方が有利と言えます。また、これはソースが読めないので何とも言えませんが「透明な武器は透明視が無い敵に当たりやすくなる」という情報もあります。まぁおまじない程度かもしれませんが、自分に透明視能力があればやって損する事は無いでしょう。

瞬間移動の杖 wand of teleportation 価格200 最大チャージ8
 振った先のものを同じ階層のランダムな地点に移動させる杖。”瞬間移動制御能力”があれば、自分が飛ぶ場合は移動先を指定できます。怪物が使う場合は、瀕死の状態でこちらから逃げる場合に使います。テレポート禁止の階層であっても、怪物を飛ばす事は禁止されません。
 序盤では強すぎる敵と当たった時に相手や自分を飛ばしたりすることが多い(恐らく相手を飛ばした方が良い場合が多いと思いますが)ですが、終盤では面倒な敵を吹き飛ばしまくるのに使います。また、地味な使い方ですが”熊の罠”から逃れるのにも使えます。常に1本は持っていていいでしょう。

・無力化の杖 wand of cancellation 価格200 最大チャージ8
 アイテムや怪物を「無力化」する杖。怪物に使った場合は、その敵が持つ多くの特殊な攻撃を封じる事が出来ます。”無力化の魔法”にも少しふれたので参照してください。
 アイテム(やプレイヤー)に対して振った場合、アイテムの修正値や祝呪、透明化の状態という魔法的な効果がリセットされます。錆びや腐食は変化しない点に注意です。また、魔法薬は水になり、巻物、魔法書は白紙になります。敵に振られた場合、”魔法防御能力”があれば防ぐ事が出来、それが無い場合に振られたからと言って全てのアイテムが無力化される訳ではありませんが、なかなか恐ろしい話です。
 最も注意すべきなのは、「軽量化の鞄に入れると爆発して中のアイテムが消滅する」をいう仕様です。まとめてアイテム移動をする場合など、うっかりミスが無いようにしましょう。

生命力吸収の杖 wand of draining 価格175 最大チャージ8
 Slash'EMで追加された、対象のレベルなどを減少させる杖。若干のダメージ(HP低下)を与える効果もあります。最序盤の敵なら楽に倒せますし、終盤の強敵を弱体化させる事が出来る為、それなりに使い道はあります。ただし、獣人や悪魔、アンデッドには効果がありません。敵に連続で使われると見る見るうちにレベルが低下してゆくという、世にも恐ろしい杖です。レベルが0になると死んでしまう(wizardryでいうロスト!)というのは覚えておきましょう。この杖の存在で、”エクスカリバー”の地位はさらに向上していると言えます。この杖の光線は”魔法防御能力”で防げず反射できないうえに、かなり優先的に怪物が振ってくる為、”アンデッドスレイヤー””死人使い”もしくは”獣人””吸血鬼”以外は対策アイテムを一つは持っておいた方が良いでしょう。忘れがちですが、”ストームブリンガー”や”アスクレピオスの杖”、”ヴェクナの手”を装備する事でも防ぐ事が出来ます。
 アイテムに使用した場合、プラス方向の修正値を一つ減らします。防具を限界値まで強化したい場合に役に立つでしょう。ただしその場合、アーティファクトはかなり抵抗します。良かれと思ってやっているんでしょうが…。

変化の杖 wand of polymorph 価格200 最大チャージ8
 振った先にあるものを全く別のものに変化させる杖。幸い、敵が振ってくる事は無いので安心です。大抵はアイテムに振って、不要なものを有用なものに変えるという使い方をすることがほとんどだと思いますが、ペットに振って強力なペットにしたり、かなり博打性は高いですが強い敵に振ってピンチを切り抜ける、という使い方も出来なくは無いです。この場合、序盤である程逆にピンチになる可能性が高いので、終盤以降に取る手段になるでしょう。
 NetHackとは違い、変化したものはある程度のターンで元の姿に戻る、という仕様になっています。消耗品のアイテムはすぐに使ってしまえば問題ありません。それ以外のアイテムは、呪われていない”能力回復の薬”に浸す事で固定化されるので、気軽に何回も「ポリパイル」してもメリットは薄くなりました。とはいえ、複数の魔法書を持った状態でスタートするキャラクタなら、いきなり魔法のレパートリーを大量に増やせるチャンスですし、一つでも”能力回復の薬”が拾えれば、観光客などは大量の投げ矢を変化させれば”+2長剣”なんかが手に入ったりします。これはなかなか無視できません。
 当然、自分に振ると自分が変化する事になります。”変化制御”の能力か指輪があれば、その時に変化する怪物を選べるようになります。物資が安定して来た時の吸血鬼は大変強いですし、ゾーン(xorn)といった壁を抜けられる怪物になれば、ブラックマーケットでの万引きも大変簡単になります。

施錠の杖 wand of locking 価格150 最大チャージ8
 箱類や扉といったものを施錠する杖。床の落とし扉を完全に塞いだり、本来扉が無かった「部屋の入り口」にも、無理やり扉を造ってそのまま鍵をかける事もできる。箱を探る怪物は居ないので、使用するのは扉や落とし穴に限られるでしょう。鍵をかけた扉は、巨人の岩投げやドラゴンのブレス、衝撃の杖の効果や@系敵キャラクターのつるはしなど、かなり限定された方法でしか突破されません。あ、あと、光とかスライム系とか精霊とかもか…割といるな;
 何にしても、敵の動きを大幅に制限できる事に間違いは無いです。所持品にある事を覚えておけば、意外に役立つと思います。

解錠の杖 wand of opening 価格150 最大チャージ8 
 施錠の杖とは反対に、閉じられたものを開く為の杖。意外なところでは、内側から胃袋を開いたり、跳ね橋を開けたりすることもできます。鍵やクレジットカードといった解錠道具は意外と見つからない事も多く、また破損してしまう為にこの杖は施錠の杖よりも使う機会が多いと言えます。不用意に扉を蹴破ると、眠っている怪物が起きたり、棚卸中の店主に殺されたりしますからね…。

・探査の杖 wand of proding 価格150 最大チャージ8
 振った先にあるものを詳しく調べるための杖。ペットや怪物のステータスや所持品、箱の中身など、意外といろいろ調べられます。特にペットの装備を確認できると、人型の使徒などを育てる際に大変便利です。逆にそういった用途が必要無い場合は、ほとんど使用する機会は無いでしょう。

蘇生の杖 wand of undead turning 価格150 最大チャージ8
英語名からも分かるように、蘇生と別に、アンデッドを怯えさせることが出来る杖。騎士や僧侶が使う技能とは違い、こちらの硬直時間が無いのでやや使いやすいと言えます。
 また、序盤で拾えればペットを長持ちさせる事が出来ます(なつき度は下がってしまいますが)ので、特に非戦闘職には心強い杖です。ただし、死体が残らなかった場合は当然蘇生が出来ませんので、飲み込まれた場合や分解された場合には蘇生させる事は出来ません。

扉探索の杖 wand of secret door detection 価格150 最大チャージ15
 隠された扉や床の落とし扉を発見できる杖。振る方向を指定する必要が無く、視界内の全ての隠し扉に同時に効果があります。チャージ数も比較的多い為、かなり気軽に使用する事が出来ます。賢さが低いキャラクターは隠し扉を発見する確率がかなり低下します。無駄にカロリーを消費する事にもつながるので、この杖があればかなり快適に探索が出来るでしょう。特にゲヘナ最下層では、この杖が1本あるとすごく楽になります。

単なる杖 wand of nothing 価格100 最大チャージ8?
 全く効果が無い、本当にただの杖。要するに、プレイヤーをかく乱させるためのダミーアイテムです。他のものにありがちな意外な使い道、というのも(多分)ありません。一応チャージはあるので、変化させれば魔法の杖に変わるのかも?