Jslash’EMのメモ 基本的なコツ

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2/2 ~食べ物について~に若干加筆

 


もうほんとに最初の最初にやってみた人がぶち当たるようなところから始めます。ひたすら列挙していくので、またダラダラ長くなると思います。

~プレイするに当たり~


何回もプレイしている人は分かると思うけど、このゲーム、見た目がシンプルなのに内容は相当複雑。ちゃんと先に進もうと思ったら、集中して、かなり丁寧にプレイしないとあっさり死ぬ。お試しで適当にやるだけでも楽しいんだけど、先に進めないとやっぱり飽きる。では、どうしたらいいか。
 まず、急がない。一歩一歩、攻撃一発一発を丁寧にやる。よほど強くならないと、角を曲がった瞬間に一撃死とかよくある。その確率を減らす為に、いろいろな事を積み重ねる必要がある。そのためには、丁寧にプレイ。
 丁寧にプレイする為には、集中力。ちょっと気が散ってきたな、と思ったら、スパッと中断した方がいい。雑にプレイするとホント良くない。
 集中力を維持し、かつ丁寧にプレイする為に、メモを取る。階層毎に、泉があるか、店舗の種類、分岐はどこか、祭壇は、ベースキャンプは、放置してるやばい敵はいないか、そういうのをメモする。そうやって時々他に気を遣る事で、プレイ自体に長く集中できるようになる。ワードでも何でもいいけど、エクセルだと楽かな。特にアプリ版は、別アプリでメモしながらこまめに画面を切る事で、その都度セーブされる。メモリがオーバーして強制切断されても、巻き戻りが少なくて済む。
 このゲーム、どんどん下に潜っていくだけじゃなくて、結構行ったり来たりする。あの店この店、あそこの祭壇あっちの分岐と、同じ所を何回も往復しながら少しづつ進めて行く事になるので、実はかなり時間がかかる。千里の道も一歩から。そういうゲームだと思ってプレイしよう。

~スタートしたら~


 まずはアイテムの確認。何を装備してて、何を持ってるのか。あ、防具が無いじゃん、とか、投げ矢いっぱいあるね、とか。魔法も何が何%で使えるかを確認しよう。
 スタート直後なら、何かあってもやり直せばいいから、知らない消耗品があったらとりあえず使ってみるのもいい。病気の薬は飲んだら病気が治るんじゃなく、病気になるんだ、とか。
 指輪を持っている職業なら、指輪の材質を確認。装備しなくて良いから、指輪で床に字を書いてみて、「何と刻む?」と訊かれればラッキー。とりあえず「Elbereth」というありがたい名前を刻んでみよう。8文字だから8ターン無防備な状態で経過するけど、これで結界ができる。上に自分が立つか物を置けば、隣接した敵の多くが怯えて逃げ出す。この「Elbereth」だが、硬いもので無くともほこりに書くこともできる。指(E→ー)や硬くない宝石類でも一応文字をかけるので、ピンチの時には簡単な結界を張る事は可能。ちなみに、ほこりに書く方法なら8文字程度なら1ターンで書けてしまう。が、刻む場合と比べて圧倒的に不安定。なにしろ床のほこりをなぞっただけなので、少し動いただけで簡単に字が崩れてしまう。とはいえ、動かずに体力を回復させたり、上にアイテムを置いて敵の侵入を防ぐ程度には使える。注意しないといけないのは、きちんとタイピングしても上手く書けない場合がある点。”~は怯えた!”と出ても次の瞬間に殴られたり、書き終わったのに何も起こらなかったりという事があるので、過信は禁物。
 それと、武器や防具を強化する巻物を持っているなら、いきなり使ってしまってもいい。特に魔法使い寄りとか、肉弾戦が専門ではない職業は最序盤をどう切り抜けるかが問題。ACが1でも低くなったり、命中とダメージにボーナスがつくのは思った以上に大きい。
 次に、技能の確認。#techniqueと入力すると、現在使える技能の一覧が出てくる。つい忘れがちだが、序盤はこれを上手く使えるかどうかで相当差が出てくる。職業依存の物と種族依存の物があり、レベルの上昇によって使える物が増える場合もあるので、こまめに確認しておこう。スキルの効果については一応別の所にまとめる予定だけど、文字で読んでもイマイチ分かりにくいものが多い。ピンチになった時に使ってみると、思っていた効果と違うという事も良くあるので、余裕がある時に一度使ってみておくといいだろう。ただ、再使用にかなりの時間が必要な場合もある。荷物整理を始める時などに試しておくと安心かも。
 確認事項はまだある。最初から魔法が使える場合もあるので、それも確認しておこう(Zか+で)。覚えている魔法と、「成功率」が表示される。この成功率は能力値やスキル、装備によって増減するので時々確認しておいた方がいい。金属の防具を装備すると極端に下がる事を覚えておこう。

~歩き出そう~


敵がいる
 スタート直後にすぐ横に敵がいる場合もある。基本の攻撃方法は敵に向かって移動することだが、連打は禁物。職業によってはマジで真剣に弱いので、メッセージと自分の体力を見ながら慎重に殴ろう。
 メッセージは本当に重要で、まず覚えておきたいのは、1ターンの間に起こった事が一気に表示されるという事。相手と隣り合って殴り合う場合に、自分の攻撃と相手の攻撃が同じターンに表示されたなら、その敵は自分と同程度の速さで行動する。もし自分の攻撃しか表示されない場合があれば、相手が一度動く間に自分が1回以上行動できるという事になる。逆に、犬や猫のように、自分が一度動く間に2回も3回も行動できる相手もいる。ペットが瞬間移動するように見えるのはこのためだ。
 以上を踏まえると、敵との戦い方の基本はこうなる。少し離れたマスで待機→相手が隣接してくる→こちらが攻撃。ここで自分の攻撃しか表示されないようなら、一歩下がることで相手に攻撃されずに再度攻撃する事ができる。相手がこちらより行動回数が多い場合、それは大変なピンチだ。少し離れた状態でそれが分かったなら、とりあえず何か投げてみるか、持っていれば魔法の杖を使う。ペットを間に挟むように移動して、盾になってもらうという方法もある。狭い通路では、ペットの方から自分と入れ替わってくる事はないので、これはかなり重要な立ち回りになる。
 上述した事と被るが、床に文字を刻む道具があり、ターンにも余裕がありそうなら「Elbereth」と足元に刻もう。指でほこりをなぞってもいい。この場合は1ターンで書き終えるが、効果は短い。文字を刻み終えるまでに生き残っていれば、隣接した多くの敵はその文字を見て怯えて逃げ出す。そのままそこでじっとして体力の回復を待つのもいいし、文字の上に何か適当に物を置いておけば文字の効果は維持されるので、自分はさらに遠くまで逃げるという手もある。怯えた敵は一旦逃げるが、割とすぐにまた正気に戻って襲いかかってくる。その際に文字の上で戦っていると、床がこすれて文字が薄れてしまう。刻んだ場合でもこれは避けられないので、何らかの対策を用意すること。「ElberethElberethElbereth」と刻んでもいい。文字は少しづつ追加して刻む事も出来るので、隙を見て結界を強化することができる。但し、離れた位置から攻撃してくる敵や、目をもたない敵、エルフなどには全く効果を持たない結界なので注意。
 序盤の強敵である犬や猫、その後に出てくる馬はとにかく速い。ただしこれらの動物は手なづける事ができる。犬や猫なら、同種の動物以外の肉類、乾かし肉、占いクッキーなどで一気にペットになるし、好物で無くともとりあえず友好的にはなる。馬なら果物や野菜、苔の怪物の死体などを投げつけてやればペットになる。馬はとても心強い相棒なので、苔の怪物の死体は一つは常備しておきたい。手なづけられないくせにやたら速い敵としてこうもり類がいる。速さを持たない状態では相当強いので、遠くに見えたらとりあえずペットに任せるべきだろう。
 
何か落ちてる
 とりあえず拾ってみる。拾っただけで悪影響がある”重し(灰色の石)”という物もあるにはあるが、最序盤には出てこない。この時、お金以外の物を勝手に拾ったなら、自動拾いがオンになっているのでとりあえず”@”を押してオフにしよう。すぐに荷物が重くなって動けなくなってしまう。物を自分で拾う時は”,"だ。他にも操作が分からなければ、”Shift+?"で確認できる。
 とりあえずのお試しプレイなら、拾ったものはとにかく使ってみよう。薬なら飲んでみる、巻物なら読んでみる、武器防具なら装備してみる。ろくな結果にならない場合もかなりあるが、体で覚える事が相当大事。なんだか分からない物を大事に取っておいて、数回プレイしても結局なんだか分からないというということは始めたばかりの人によくありがち。

~呪いのアイテム~


 アイテムにどんなものがあるかぼんやりと掴めてきたなら、祝呪のことも知らないといけない。
 全てのアイテムは”祝福された””呪われていない””呪われた”のいずれかの状態になっている。呪われたアイテムは装備すると外せなくなったり、消耗品だと多くの場合、効果が非常に悪いものに変わってしまう。特殊な状況以外では、”呪われた”状態のアイテムは使ってはいけない。
 ところが、多くのキャラクターは、自分が最初から持っている物以外、アイテムが祝福されているのか呪われているのかが見ただけでは分からない。拾っても分からず、使って初めて分かる場合がほとんど。毎回運だめしするわけにはいかないので、いくつかの方法で見分けないといけない。
 確実なのは、僧侶か死人使いでプレイすること。アイテムを見ただけで祝呪の状態が分かる。また、最も一般的なのはペットに踏ませること。いくら待っても全く踏まないか、いやいや踏んだ場合はそのアイテムは呪われている。ただし、死人使いのペットであるグールは、祝福されたアイテムを避けるので注意。
 他の判別方法としては、迷宮内に稀に存在する、祭壇の上においてみる方法。祝福されている物は琥珀色に光り、呪われている物は黒く光る。ただし、この時に目が見えない状態だとその光を確認することができず、祝呪が判別されない。
 最後の方法は有料。店の店主に料金を支払い、詳細識別してもらうと祝呪までわかる。安いが、簡易識別では名前しかわからない。

~武具の強化値~


 呪われていない武器や防具、とくに防具はとりあえず装備してみよう。同じ名前の防具でも、魔法で強化されている場合がある。
 防御値は”鎧”と表示される数字(ACと言ったりもする)で、これが低くなればなるほど敵の攻撃が当たりにくく、あたってもダメージが小さくなる。序盤は防具を見つけたらとにかくつけかえてみて、1でも低くなるようなら着替えておいた方がいい。
 防具の中には特殊な効果を持つ者も多く、多少ACが高くなっても装備するべきものもあるが、それはまぁ追々。
 NetHack経験者は注意が必要で、Slash'EMでは計算方法の変更から、ダメージの振れ幅がすごく大きい。意外な敵から驚くほど大ダメージを受ける事もあるので、ACは過剰と思えるほど低くしておく必要がある。

~行き止まりなんですけど~


 予備知識無しで始めた場合、これで詰む事がかなりある。
 スタート直後の部屋が密室で、そこから進めずやり直す、というのはネット内で良く見かける話だ。迷宮内には無数の隠し扉や隠し通路があるのだが、見た目では全く分からない。慣れてくると、ここには絶対ない、とか、この辺にありそう、とかも分かってくるのだが、最初はそうもいかない。
 詰まった、と思ったら、通路の行き止まりや部屋の壁をとにかく「探索」しまくろう。コマンドは”s”。もし聴診器を持っているなら、それを壁に使う方法もある。一度や二度では見つからない事も多いので、諦めずに根気よく。下に行く階段が無い、という事は絶対に無いようにできている。
 それでも絶対に階段が無い!という場合は、アイテムと階段が重なっている場合もある。特に、スルーしがちな彫像は要注意。意外と軽いので、動かしてみよう。

~ドアに鍵がかかっている~


 良くあるRPGなら消耗品の鍵を探しに行くべき場面だが、このゲームでは違う。鍵というアイテムもあるにはあるが、扉に対応して用意されているわけではないので、自分の力でなんとかしないといけない。
 方法はいくつかあるが、一つは鍵開け道具を手に入れるまで後回しにするいう選択。とはいえ、その先に階段がある場合などはそうもいっていられないが。道具として候補に挙がるのは、万能鍵などの鍵類、ロックピック、意外なところでクレジットカード。ただし最後の物は開ける時専用で、施錠する事は出来ない。いずれも、NetHackとは違い低確率で壊れるため予備を持ち歩くと安心。クレジットカード以外は扉を何度も掛け閉めできる為、ピンチの時は扉を閉めて敵との距離を取る、という事も出来る。
 次に蹴破る(”k”)方法。何も道具が要らない為に手軽だが、大きな音が出る、1ターンで開かない事が多い、扉が破壊される、などの事は覚えておかなければならない。ただし扉が破壊される事は純粋にデメリットだけではなく、そのマスに斜めから侵入できるようになるというメリットもある。扉の前に大岩があって部屋に入れない場合は、一旦斜めから扉を閉めて、蹴破れば隙間からするっと侵入できる。これは地味に有用なテクニックなのでぜひ覚えておいてほしい。
 最後はSlash'EMで追加された方法。武器でこじ開ける(#force)やり方もある。鈍器なら扉を叩き割る、刃物なら隙間にねじ込んでこじ開けるというやり方になる。どちらも箱類を開ける時に鍵を壊してしまうのと同じ様に、扉を破壊してしまう。蹴り破るよりは早く開きやすく、刃物でこじ開ける場合は音もしない?様な気がするが、これは勘違いかもしれない。
 最後にいくつか大事な警告を。店舗の扉に鍵がかかっている場合、絶対に破壊してはいけない。器物破損とみなされ、店主が敵対状態になってしまう。大体瞬殺されるので、ものすごくガックリする。店は大体、その階の端っこに生成されるので、怪しい場合は保留しよう。それと、街にいる見張りの視界内(基本的にこちらから見張りが見える状態)で鍵を開けるのもやめておいた方がいい。不法侵入とみなされ、一斉に襲いかかられる。店主ほど強くはないが、数が多い為相当面倒な事になるのは間違いない。

~食べ物について~


動くと腹が減る。他のローグ系、ダンジョンマスター、マイクラなどに引き継がれているこのシステムのおかげで、一か所にとどまり経験値とアイテムを稼ぐという事が難しい設計になっている。特に序盤は食糧事情が厳しく、敵の出方次第ではどう頑張ってもどうにもならなくなる事も、ままある。序盤をどう乗り越えて、何を食べたらいいのかというのは大事な問題だ。
 最初から食料を持っている職業は、それだけで少し有利と言える。ただし、観光客は特に多く持っている事で有名だが、他の条件が厳しすぎるので初心者は避けた方が無難。それと、騎士の食料も基本的に馬の餌なので無いのも同然。食料の類はそこらへんにポロっと落ちていることもあるが、プレイによってムラが大きい。余るほど拾える事もあれば、常に空腹状態で行動しなければいけない時もある。また、最初からランダムな指輪を持っている職業の場合、消化不良の指輪が荷物にあればもうそれだけで食料事情は解決。ほとんど腹が空かなくなる。
 基本的に、ぺこぺこ状態になったら何か食べた方がいいだろう。食料によって腹もちや重さが違うので、食べる際は重たく、栄養価の低そうな物から食べるべきだが、野菜や果物は軽いがあまり満足感は無く、クラムや「食料」は重ためでお腹もいっぱいになる。エルフの焼き菓子であるレンバスは軽くて栄養価も高いので非常にありがたい。フロド達と同じく、大切に食べよう。食料はときおり腐っていることもあるが、気にせずそのまま完食してしまってよい。少し吐きだすので、やや満腹感が得られなくなる程度だ。
 迷宮内にそう都合よく食べ物が落ちているわけではなく、また、敵の能力を一部コピーするためにも、倒した敵の肉を食べる必要がある。その際、食べた方がいい肉と、絶対に食べてはいけない肉、条件次第で食べてもいい肉とがある。職業や種族で変わってくるので非常に難しいところだが、とにかく頑張って覚えるしかない。基本、ペットが食べる物は大丈夫。以下、気がつく範囲を箇条書きにする。いずれ一覧も作らないといけない…。

・長時間放置した肉、アンデッドの肉は食べたら死ぬ(病気への耐性があればOK)
・毒への抵抗が無ければ、有毒生物の肉は食べてはいけない。多くは強さが低下し、毒が強い場合は数ターン後に死ぬ。

(序盤で気をつけるべきはコボルト、イモ虫、蜂類、グレムリンホムンクルス、獣人系、巨大蜘蛛、サソリ、蝙蝠*毒ではなく強い眩暈、緑の仔ドラゴン、蛇、といったところか。他にもいるけど、それ以降は毒耐性があるかと。)

・野蛮人ならば最初から毒への耐性を持っているから、それで覚えるのもいい。
・意外にもネズミやキツネは食べてもいい。謎。
ブロブ類などの酸性の肉は食べるとダメージを受ける。耐えられ無ければ死ぬ。 
コカトリス、チカトリスの肉は食べると石化して終わり。  
・ペットだった生き物の肉、及び犬猫は食べると神の怒りを買う。
・自分と同じ種族の肉も神の怒りを買う。ただしオーク同士は問題無し。
・自分と同じ属性のユニコーンも怒られる。
・瞬間移動したり、変身する生き物の肉は能力を制御しにくいので食べない方がいい。

 ”神の怒りを買う”事について補足しておくと、まず、しばらく祈りが成功しなくなる。これはたくさん敵を倒すか、捧げものをする事で解決する。また、テレパシー能力が無くなる。”さまよう目”の肉などからこの能力を得ていた場合は、また取得し直しになる。さらに、寺院の僧侶から”守り”として下げて貰ったACがリセットされる。これは中盤以降かなり痛い。
 食料が無く、敵の肉も手に入らない場合は神の力を借りるしか無くなる。その場合は、ギリギリまで粘って他の方法で打開できないか頑張るべきだ。神への祈りは瀕死状態からの回復にも有効だが、効果は一度に一つしか得られないし、或る程度時間をおかないと神の怒りを買って何も効果が得られなかったりする。ギリギリまでねばる、というのは具体的に言うと「衰弱」状態くらい。それを過ぎると突然昏倒して、数ターン行動不能に陥る。そうなると敵が来ても逃げることすらできないので、ほぼ終了だ。
 空腹時、瀕死時のほかに、食当たりで死にそうな時にも神様に助けて貰える。本当にやばい時はとりあえず#prayしてみると良いだろう。
 少しゲームが進んだ状態であれば、多少の悪影響がある肉でも無理やり食べてしまい、「ユニコーンの角」を使うのもいいだろう。ほとんど全ての状態異常を直せる上に、消費しないという神がかったアイテムだが、NetHack経験者は注意が必要。治療成功率がかなり下がっているのだ。食毒状態を直そうと思っても、ヘタすると間にあわな場合がある。祝福したり、「武器に魔法をかける巻物」で強化値を上げれば成功率も上昇するので、なるべく早い段階でせめて祝福だけでもしておこう。
 また、使い道のない死体、例えば食べられない犬猫、毒耐性が無い場合のイモムシ、眩暈がやっかいなコウモリ、または満腹状態で食べられない時など、荷物の重さに余裕があるならそのまま拾って持ち運ぶという手段もある。これらはすぐに傷んでしまうので食用には適さないが、ナップザックの中で菌類の敵に変化し、自分の隣にいきなり発生する事がある。これらの敵は移動が遅く、反撃ダメージに気をつければ簡単に倒せる割に、しっかりと経験値が入る。序盤に速やかにレベルを上げるためにも、是非お勧め。茶色や赤色のモールドなら耐性が手に入る可能性もある。これは大きい。

何かあるよ!なにあれ~


 ダンジョン内には、様々な設備がある。ほとんど使う機会の無いものから、見つけるだけで安心できるものまで様々。うまく使わないと、生き残ることは出来ない。
 何か分からない物があれば、真上に立って”:”か、離れた位置から”;”を押してカーソルを移動させ、もう一度”;”を押すと簡単な説明が出る。いくつかを軽く紹介。


よく見かける物。"泉の精が水浴びを~”というメッセージが表示されれば、そのフロアにはこれがある。水を飲んだり、毒を薄めたり、特定の条件を満たすとエクスカリバーを拾ったり(!)できるが、うかつに干渉すると簡単に干上がって消えてしまう為、注意が必要。つるはしで壊すと水たまりになる。エクスカリバーは作れなくなるが、干上がらなくなる。

流し台
唐突なシンク。微妙な効果がいろいろあるが、比較的便利そうなものは少ない。指輪を流すと種類に応じた色々な音がするので、未識別で複数持っている指輪の効果を確かめる際に使える。また、上に立った状態なら痛んだ武器を砥石で磨き直すことも出来る。

トイレ
シュール。”座る”と食毒状態が治療されるが、そうそうタイミング良く使える事はないだろう。
これもつるはしで壊すと水たまりになる。
投鏑武器を「浸す(#dip)」すると、毒に浸した状態になるのだとか!情報ありがとうございます。

祭壇
 神とコンタクトを取るための場所。自分の属性と同じ祭壇ならかなり重要、そうでなくてもアイテムの祝呪を調べるために重要。レベルがある程度(3以上なら成功する可能性があるかな?)上がっていれば、属性が異なる祭壇でも自属性の祭壇に転向することができる。普通に新鮮な肉を捧げればいいのだが、失敗すると自分の神に怒られたり、成功しても元の属性の神が使徒を派遣してきたりするので注意。
 適切な死体を捧げる(#offer)ことで、神への貢献度たる「属性値」を上昇させる事が出来る。その際に、神の気分次第で装備中のアイテムを祝福してくれたり、アーティファクトに分類される貴重な(強力とは限らない)アイテムを授けてくれる(下賜)ことがある。この時にもらえるアーティファクトは自属性と一致した、「クエスアーティファクト以外」のもの。多くは武器だが、中には小手や靴、袋なんかもある。職業によっては二つ目まで下賜されるものが決まっていたりもするので、覚えておくと育成のプランを立てやすい。
 祭壇に文字を刻んではいけない。


 そのマスに踏み込むと突然襲い掛かってくるもの。矢が飛んできたり岩が転がってくる機械仕掛けの物や、強制的に瞬間移動させられたり、変身させられたりする物まで多彩。探索(s)すればすぐに発見できるのだが、とにかくランダムに配置されている為、一歩一歩虱潰しにしていく訳にもいかない。ある程度は諦めて罠にはまっていくしかないだろう。
 とは言え、序盤に多い機械的なものは被害がそこまで大きくなく、解除も可能。ダーツの罠、矢の罠、熊の罠は何回か挑戦すれば解除してアイテムとして回収できる。
 気を付けたいのは…と言っても、ほんとにどうしようもない物もあるが、気を付けたいのは以下の物。

・落石の罠
 兜を装備していないと、低レベルのキャラにはかなり痛い。解除できず、後から来た際に落ちている石をまたごうとしてまた引っかかる。スタート直後にペットがこれで死ぬとテンションが下がる。

・有毒刺付き落とし穴
 普通の落とし穴ならそこまで被害はない。這い上がってくるまで少しターンが必要なので、その時に攻撃を食らったりしやすいことくらいか。ただし有毒の刺付きの場合は、運が悪いと即死。これは装備を充実させる事である程度回避できるのだが、序盤はね・・・。ちなみに、敵を誘導して落とすこともできる。ペットが落ちた場合は、横に立って#untrapする事で手を差し伸べる事が出来るが、警戒される事が多くてなかなかさっと引き上げられない。

・魔法の罠
 これは複数の効果があるのだが、序盤で一番恐ろしいのは「まばゆい光(盲目)→モンスター召喚」の効果。歩いていた勢いでペットを殴ってしまい、他のモンスターに囲まれたままボッコボコにされるというパターンは誰しも経験するだろう。これはもうね…マジでどうしようもない時があるからね…

・変化の罠
 踏むと別の生き物に変身してしまう罠。プレイヤー、ペット、敵に等しく効果がある。変身後の姿はかなりランダムに決定されるので、序盤であればある程、敵が踏んだ際のピンチ度は上がる。勝てない敵の方が多いからね。ペットを踏ませて強くするという選択肢もあるが、数千ターンで元に戻る事は覚えておこう。プレイヤーに効果が出るまでは消滅しないので、岩を乗せておけば一応自由に使う事は出来る。自分が踏んだ場合、体の大きな怪物に変化して鎧とクロークが破壊される、というのがよくあるパターン。ノームの鉱山でミスリル鎧+3何かを拾ってほくほくしている時にこれにあたると…そっとゲームを中断したくなるほどだ。
 魔法を防ぐクロークやクエスアーティファクトなどの「魔法防御能力」があれば罠を無視できる(消滅はしない)し、変化制御能力があれば何も問題ない上に罠を消滅させる事が出来る。レベル9以上のドッペルゲンガーはこれが強みだ。

・落とし扉・別の階への瞬間移動
 前述したダメージ穴とは違い、下の階に強制的に落されてしまうもの。Wizardry的に言うとシュート。瞬間移動の方は上にとばされることもあるが、そちらはただ面倒なだけ。一つ下の階くらいならいいが、結構な階層を移動することがある。地図の巻物でもあればすぐに戻れるかもしれないが、運が悪い時は潔く…

階段が二つあるんだけど


 早ければ2階に下りた時点で、最初の分岐点が現われる。このまま「運命の大迷宮」を進む階段と、「ノームの鉱山」へ下りてゆく道だ。今後もこのような分岐はたくさん出てくるので、その都度ルートを選択しなければいけない。中には瞬間移動の罠として隠れている物もあるので、入るつもりが無いのに進んでしまったり、あるはずなのに中々見つからないという事もある。
 話を戻すと、最初の分岐でどちらへ行くのが正解なのか、という答えは無い。ノームの鉱山はアイテムが豊富(つるはし、ミスリル鎧、宝石類、照明などなど)で、死体がたくさん出るので食料にも困らない。また、少し降りれば鉱山街に寺院もあり、拠点にするにはうってつけだ。ならノームの鉱山一択のようだが、それはそこまで進める強さがあればの話である。
 ノームの鉱山は部屋と通路に分かれておらず、侵入するとわらわらと襲いかかられる。特に非戦闘職の場合は、一気に囲まれるとさばき切れなくなる事も多い。ドワーフのつるはし攻撃、ユニコーン、蟻の群れなんかは通路で分断できないと非常に危険である。また、自分がノームの場合は敵のノームを食べられないため、大きなメリットが一つ減るという事だ。
 攻撃力も防御力も不安な場合は、大迷宮でじっくりレベル上げとアイテム集めをした方がいい。市場があればそこで装備の充実。無ければ…無ければ、コボルドフロアかラットフロア…まで行くくらいならもうノームの鉱山に行った方がいいかな。その3つが全て出無いという事は早々ない(6.25%?であってるかな?無いとはいえないな)と思うけど…。
 

*以下、つづくかも*